一山一寧墨蹟 進道語
いっさんいちねいぼくせき しんどうご
概要
一山一寧(1247〜1317)は正安元年(1299)中国元王朝の使節として来朝し、当初は元の間諜(かんちょう)と疑われて伊豆修善寺に幽閉されたが、のちに建長寺、円覚寺、南禅寺などを歴住した。文学的素養に大変優れ、宗教的な指導はもとより五山文学にも大きな影響を与えた。この一幅は固山一鞏(こざんいっきょう)に与えた墨蹟で、固山の修道を激励する進道語である。草書を得意とした一山の面目躍如たる遺墨である。
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