高嶋四郎太夫製相図玉細工控
たかしましろうだゆうせいあいずだまさいくひかえ
概要
武雄に導入された砲術訓練では、天保8(1837)年から翌年にかけて木筒による相図玉の打ち上げが多く行われた。相図玉は、煙・火花の色や形などで情報の伝達通信を行う手段として用いられた。ここに記された相図玉は、中に折り込んだ和紙製の「蘭船」「蝶」「琴高仙人」等が輝きながら天上から舞い落ちる仕掛けであった。包紙に「高嶋四郎太夫へ未年相出来立候」とあって、天保6年、高島秋帆に依頼して製作した相図玉を、中を開いて構造を調べた記録である。武雄ではこれをもとに意欲的に試作し、試し打ちを行った。
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