船関係資料
ふねかんけいしりょう
概要
安政元(1854)年、第28代武雄領主鍋島茂義は蒸気船建造の責任者に就任した。この資料は蒸気船の図など、蒸気船建造の研究資料と思われる古文書類。蘭書を参考とする際、必要になる度量衡の比較表、晴雨計の図、蒸気船に関する原書や役所からの抜粋、気圧表などが有る。佐賀藩武雄領が行なった貿易港長崎でのさまざまな物品購入の記録である『長崎方控』には、茂義が蒸気船製造責任者に就任する前年の嘉永6(1853)年~翌安政元年にかけて、通詞の西記志十に「蒸気船ノ書」の訳を依頼し、また蒸気船について細かな問い合わせを行うなどの記述が見られ、蒸気船建造に傾注していく様子を伺い知ることができる。
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