金唐皮
きんからかわ
概要
仔牛などのなめし皮に、銀箔を貼りワニス(ニス)を塗り、模様を彫った方にプレスして、最後に手彩色して仕上げると黄金に輝く壁皮になる。金唐皮は16世紀初め、イタリアで生まれ「黄金の皮革」と呼ばれ、17世紀、オランダの特産となった。非常に高価で、貴族の間では「富の象徴」と呼ばれた。
日本では当初、需要が少なかったが、西洋趣味の流行とともに、煙草入れや紙入れを始め、陣羽織にまで使用され、爆発的な人気を博した。
武雄鍋島家資料には、大小9枚の金唐皮が有る。江戸時代後期、佐賀藩武雄領が行なった貿易港長崎でのさまざまな物品購入の記録である「長崎方控」にも、注文・購入を示す記録が随所にみられる。
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