高寺八講
たかでらはっこう
概要
この芸能は、山形県東田川郡羽黒町大字高寺の雷電神社に伝えられる一連の舞で、例祭(五月八日)の時に社前に設けられた舞台で演じられる。この地はもと羽黒山修験の支配下にあり、かっては高寺山大権現のもとに高寺十三坊があって、この寺の法会の後に演じられた延年がいまに伝承されているとみられている。
舞の行われる当日、役者(舞い手)の一行は当番の家に集まり、そこで準備を整え、くねりと称する行列を組んで神社へ向う。途中で「薙刀舞」の役者が、薙刀を振る所作を演じる。神社に着いてから舞台で舞が演じられる。
舞には、「大小舞」「薙刀舞」「花笠舞」「稚児舞」の四番があるが、「花笠舞」は田楽踊りの型をよく残し、「大小舞」「稚児舞」には延年芸能の面影がよくうかがわれ、地方的、芸能史的に貴重な芸能ということがいえる。
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