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木造大日如来坐像

もくぞうだいにちにょらいざぞう

概要

木造大日如来坐像

もくぞうだいにちにょらいざぞう

彫刻 / 平安 / 近畿

平安

1躯

重文指定年月日:19750612
国宝指定年月日:
登録年月日:

清水寺

国宝・重要文化財(美術品)

平安後期の金剛界大日如来像で、寄木造、漆箔の手法になる丈六の大作である。面貌、体躯の大方はこの頃通途の温和な表現になるが、腹部を強く引きしめた抑揚ある肉身、弾力に富む両腕のつくりなど、随所に次代の気分もうかがわれる。木寄法は巨像制作にふさわしい合理的なもので、基本的には、久安四年(一一四八)に造られたと考えられる京都・三千院の阿弥陀如来像(重文)と同様なつくりといえ、本像制作の時期も、その辺におかれよう。京都にはこの頃の遺品は数多いが、意外にこの像種のものは少なく、また大作である点からも見のがせない。

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