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木造如意輪観音坐像

もくぞうにょいりんかんのんざぞう

概要

木造如意輪観音坐像

もくぞうにょいりんかんのんざぞう

彫刻 / 平安 / 近畿 / 奈良県

奈良県

平安

1躯

奈良国立博物館 奈良県奈良市登大路町50

重文指定年月日:19750612
国宝指定年月日:
登録年月日:

独立行政法人国立文化財機構

国宝・重要文化財(美術品)

 ほぼ等身の六臂通行の如意輪観音像である。木心をさけた榧の一材から頭躰の主要部を彫成し、これに別材製の六本の手と足を矧付ける簡潔な構造で内刳りは行なっていない。
 頭をまっすぐにたて正面する姿は、この像種のものの中では古様とみられ、幅奥共に充分な厚味のある上躰など、いかにも平安初期一木彫像らしい重厚さを示している。これに対して手足は細目で、衣文も鎬立ってはいるがあまり深いものではない。制作は十世紀頃と考えられるが、如意輪観音像としては、国宝観心寺像に次ぐ古作として貴重な遺品である。

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