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木造如意輪観音坐像

もくぞうにょいりんかんのんざぞう

概要

木造如意輪観音坐像

もくぞうにょいりんかんのんざぞう

木像 / 南北朝 / 関東

茨城県

南北朝時代

ヒノキ材か。寄木造。玉眼嵌入。漆箔。金銅板製宝冠後補。高髻を結い,宝冠をいただき,衲衣をつけ,左手は地に接し,右手は思惟の相を表わし,右膝を立てて坐る二臂の如意輪観音像…

像高50.5cm

那珂郡東海村照沼55

東海村指定
指定年月日:20150501

法幢山如意輪寺

有形文化財(美術工芸品)

太造りの体軀,ふくらみの強い髪際の地髪,張りのある頬に切れ長の眉根をもつ面長の顔立ち,肉身をおおう衣文の大柄で深い襞の表現など,その前後材をつなぐ水平束や前面材に像心束を彫り残す技法とともに14世紀,南北朝時代の典型的な院派仏師の作例。像内内刳り部分の布張りも当初のものである。現状の台座,光背は補作。
元弘3年(1333)鎌倉幕府が崩壊し北条氏一門滅亡後,足利氏の覇権確立に尽    力した佐竹一族は足利尊氏が重用した院派仏師を佐竹貞義も用いて以来常陸では院派仏師が活躍するようになるがこの像はその好例である。

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キーワード

/ 仏師 / / 地髪

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