京極流箏曲
きょうごくりゅうそうきょく
概要
京極流筝曲【きょうごくりゅうそうきょく】は、鈴木鼓村によって明治期に創始された筝曲の一流派であり、筝の独立性を重視して三絃との合奏を拒否している。
歌詞には当時の一流の詩人であった高安月郊、薄田泣菫、与謝野晶子などの詩を選び、鼓村自ら作曲をしている。形式は古典主義であるが、その表現は情緒的であり、浪漫的である。
鼓村在世中は国風文化の興隆の思潮にのって流行したが、昭和六年、鼓材没後は次第に衰微し、京極流筝曲宗家二世を継承した雨田光平によってその芸風が伝承された。同人の門弟に少数の者がいるが、専門家として立ってはいない。
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