高志の狂言
たかしのきょうげん
概要
この芸能は、佐賀県神崎郡千代田町高志【たかし】に伝承される狂言で、高志神社の春秋の祭のおり(十月十三日)に上演奉納される。
その伝承曲に鷺流の重習曲「半銭」(「鷺賢通本」にほとんど同じ)などのあるところから、鷺流の地方民間化した芸態を持つものといわれ、地方的流派的に特色の著しく、また芸能史的にも貴重なものである。
狂言台本は約百番が現存するが、半銭のほか萩大名・蟹山伏など多数を現行曲とし約三十番が上演可能である。
もとは能の上演もあったがいまはなく、狂言は世襲の家元を中心に村全体で保持されている。
所蔵館のウェブサイトで見る
国指定文化財等データベース(文化庁)