比婆の荒神神楽
ひばのこうじんかぐら
概要
この芸能は、広島県比婆郡東城町に伝承される出雲流採物神楽の一種で、さらに荒神信仰の芸能要素を含んだ組織の大きい神楽である。
芸能は四日四晩にわたって、七座の神事・土公神遊び・能舞・灰神楽などが民間の神楽社中と神職共同で奉仕される。
能舞は、この神楽の本舞で、「岩戸開」「大社」などのほか、この地独特の「吉備津彦」「大仙能」など合わせて十数曲をもち、また最終日夜の灰神楽(へっつい遊び)では、「手草」「土公祭文」「宝廻し」「餅取り」「恵比須の船遊び」の五段が演じられる。
神楽芸として地方的特色が著しく、また、灰神楽などの特殊次第をもつ点、芸能史的にも貴重である。公開十月初旬から十二月下旬。
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