置賜の登拝習俗用具及び行屋
おきたまのとはいしゅうぞくようぐおよびぎょうや
概要
わが国の各地には生育儀礼や成人儀礼の一つとして山岳登拝を行う習俗がみられる。米沢盆地を中心とする置賜地方一帯では、数え年の13~15歳の男子が飯豊山に登拝することで一人前と認められる習俗が大正時代までみられた。これをお西詣りといい、これを終えるとお北詣りといって出羽三山にお詣りする習俗があり,これは戦後まで続いた。
この資料は、お西詣り,お北詣りの登拝前にお籠もりして精進潔斎を行った行屋と登拝に用いられた用具類からなる。内訳は、お籠り関係用具、登拝関係用具・行屋関係用具・行屋・附登拝関係記録となっている。