南部杜氏の酒造用具
なんぶとうじのしゅぞうようぐ
概要
岩手県の旧石鳥谷町周辺は南部流杜氏の発祥地といわれ、古くから東北地方を中心に遠くは四国地方にまで足跡を残し、越後・丹波のそれと並んで全国的に著名であった。
この収集は、かつての酒造の過程で使用された種々の関係用具等を巨細に取りまとめたものである。酒造の各過程である米研ぎ・蒸し・麹つくり・酛取り・仕込み・槽掛け・夏囲いなどの関連諸用具をはじめ、出荷用具・信仰儀礼用具・仕事着などがあり、酒造過程の実際から考案されたと考えられるものも少なくない。