西米良の焼畑農耕用具
にしめらのやきはたのうこうようぐ
概要
西米良村は、一ツ瀬川とその支流との最上流域に位置する日向地方の典型的な山村である。総面積の9割以上を山林原野が占め、古くから山腹斜面を焼畑農耕に利用して主食糧を自給してきた。
この資料は、焼畑農耕に関する用具を網羅的にとりまとめたもので、地ごしらえ用具、コバ焼き(火入れ)用具、コバづくり用具、草とり・カジメ(管理)用具、取り入れ・穂あやし(収穫・脱穀)用具、こしらえ(精白調整)用具、ほうごと(信仰儀礼)用具、作小屋用具からなる。単純な形態ながらも焼畑農耕の過程や実態を知り、焼畑農耕に従事してきた人々の心意を表徴する用具を網羅している。