嶋上郡衙跡
附 寺跡
しまのかみぐんがあとつけたりてらあと
概要
S46-01-014嶋上郡衙跡付寺跡.txt: 北西に連なる丘陵が低くのびた微高地上にあり、付近には弁天山古墳群、石川[[年足]としたり]墓、今城塚古墳が所在する。
昭和40年以降の発掘調査の結果、奈良時代の建物跡(18棟)、井戸、溝などが検出された。これらの遺構は、4グループに分けられる。出土遺物としては、三彩陶片、「上郡」の墨書銘をもつ[[土師器]はじき]、「小国」の木簡等が発見されており、注目される。また、先年この付近から出土した木簡「天平七年閏十一月廿三日□道守千足」(表)「今遺二段□壹分」(裏)あるいは「郡家」の地名から推して『続日本紀』等にみえる嶋上郡の郡衙に比定される。本遺跡は畿内で確認された最初の郡衙跡であり、これに西隣する芥川廃寺跡もその性格からしてあわせて指定するものである。