那智の扇祭り
なちのおうぎまつり
概要
本件は、熊野三山のうち、和歌山県那智勝浦町にある熊野那智大社の例大祭に行われる行事で、太陽を模した扇神輿と呼ばれる板状の依代12体が、本殿から那智の大滝まで渡御して、五穀豊穣や家内安全などを祈願する。扇神輿の渡御途中からは、12本の大松明が先導してその経路を浄めることから、「那智の火祭り」と呼ばれることもある。熊野信仰の拠点の行事として厳格に伝承されてきた一方で、太陽や水、火といった自然崇拝的な性格が濃厚にみられる行事である。(解説は指定当時のものをもとにしています)
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国指定文化財等データベース(文化庁)