五大尊像(大威徳明王・・軍荼利明王・降三世明王・金剛夜叉明王) ごだいぞう(だいとくみょうおう・ぐんだりみょうおう・ごうざんみょうおう・こんごうやしゃみょうおう)

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絵画 / 鎌倉 / 日本 

日本
鎌倉時代
絹本着色
(各)縦120.6㎝ 横64.2㎝
四幅
東京都港区南青山6-5-78
根津美術館
重要美術品

五大尊は、元来個々に成立したものであるが、唐の不空(705〜774)の時代に、金剛界五仏すなわち五智如来の正法輪身(菩薩身)に対する教令輪身(忿怒身)として五仏との組み合わせが行われ、大日ー不動(中央)、阿閦ー降三世(東)、宝生ー軍荼利(南)、無量寿ー大威徳(西)、不空成就ー金剛夜叉)(北)として一具のものとされるにいたった。この金剛部五大尊(五大忿怒)は降伏法の本尊とされたが、わが国に伝わる図像からみると弘法大師御筆様、慈覚大師将来様、智証大師将来様、円心筆様と呼ばれるものなどが挙げられ、本像(不動尊を欠く)の欠く尊容は、これらのうち醍醐寺本に代表される『別尊雑記』所収の「円心様白描図絵」の五大尊像に近いことが知られる。
左足で大自在天の頬を踏み、右脚を烏摩妃の左手掌にのせる降三世(三面三目八臂)、氍毹座上に蹲る水牛の背に坐す大威徳(六面三目六臂六足)、おのおの右脚で踏割蓮華に立つ軍荼利(一面三目八臂)と金剛夜叉がそれであるが、必ずしも図像の細部までは一致せず、手印や契印にいくらか相違がある。作風は彩色よりも筆線を主体とした鎌倉時代における忿怒像の一般的な傾向を示し、描写技法の上からは、裏箔に代えて金泥を掘り塗りにして武器・装身具などをあらわし、文様も截金を用いず、金泥や彩色で細かに描かれる。一部補筆があり、筆線が硬くやや精細を欠き、また不動明王を失うが、鎌倉時代後期における五大尊像の大作の違例として重視される。長楽寺伝来。

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