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白銅五大明王宝塔鈴

はくどうごだいみょうおうほうとうれい

作品概要

白銅五大明王宝塔鈴

はくどうごだいみょうおうほうとうれい

工芸品 / 奈良県

朝鮮半島・高麗時代 10~14世紀

鈴身:銅製 鋳造、把・宝塔:銅製 鋳造 鍍金

総高18.0 鈴身高7.0 口径6.2

1口

 鈴身(れいしん)部分と把(つか)・宝塔(ほうとう)部分とを別々に鋳造し接合した宝塔鈴。鈴身は白銅製で、側面に半肉状の五大明王坐像(ごだいみょうおうざぞう)を鋳だしている。不動明王(ふどうみょうおう)以外の尊名は特定しがたいが、不動、烏枢沙摩(うすさま)、降三世(ごうざんぜ)、軍荼利(ぐんだり)、大威徳(だいいとく)の五大明王を表したものかと推定される。明王はいずれも動きを抑えた大人しい表現に特徴があるが、近似する表現の明王像を有する金剛鈴(こんごうれい)を韓国・国立慶州博物館所蔵の金銅四大明王五鈷鈴(こんどうしだいみょうおうごこれい)や奈良・正暦寺所蔵の金銅二大明王五鈷鈴(こんどうにだいみょうおうごこれい)など高麗時代の明王鈴にも見ることができ、本品もこの時期の製作と推定される。わが国では鈴身を白銅製とする金剛鈴は鎌倉時代以降普及するが、高麗時代の金剛鈴にも類例が見られることは、わが国の白銅鈴の成立を考える上で興味深い。なお、把と宝塔部分、舌(ぜつ)は後補と推定される。東京国立博物館に類品が所蔵されている。

古玩逍遥 服部和彦氏寄贈 仏教工芸. 奈良国立博物館, 2007, pp.32-33, no.16.

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キーワード

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