銅四天王五鈷鈴 どうしてんのうごこれい

工芸 / 奈良県 

中国・唐時代 8世紀
銅製 鋳造  金箔
総高18.8 鈴身高7.1 口径4.9
1口

 鈴身(れいしん)に四天王立像(してんのうりゅうぞう)を陽鋳した五鈷鈴(ごこれい)。鈴身は口縁が八花形で、身の側面も口縁の形に応じて8箇の隆起を縦に作り、その隆起部に四天王立像と三鈷杵(さんこしょ)文を交互に陽鋳している。四天王はそれぞれ邪鬼上に立ち、西域風の鎧(よろい)を身に着け種々の武器などをとり、火焔(かえん)のある頭光を負っている。三鈷杵は強い逆刺(さかし)を有し、把(つか)は7箇の珠を連ねている。身の肩には唐草文と花文を交互に4箇ずつ表しているが、いずれも手擦れあるいは鋳掛けのため不鮮明である。把の下部で折れたらしく、接合されている。本品は唐の請来品と考えられる香川・弥谷寺所蔵の金銅四天王五鈷鈴(こんどうしてんのうごこれい)と形式が近似するが、地に魚々子(ななこ)を打たないなど彫金技法に差異がある。手擦れや補修によって細部が不鮮明になっている点が惜しまれる。なお、金箔は後世のものと思われる。

古玩逍遥 服部和彦氏寄贈 仏教工芸. 奈良国立博物館, 2007, p.29, no.14.

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