聖ザビエル伝
せいざびえるでん
概要
イエズス会のドミニク・ブウール(1628‐1702)が1682年に出版したザビエルの伝記。ザビエルの少年時代に始まり、イエズス会の創立、インド布教、マラッカにおける日本人との出会い、日本での布教、中国への旅の途中での死去、また彼の起した奇蹟などについて記述されている。扉絵にはザビエルの聖人としての肖像画があり、また彼の布教の道程を示した地図もおさめられている。なお、同書は、19世紀までに数十回も版を重ねて出版されており、英語、イタリア語、ポーランド語、アラビア語などにも翻訳されるなど、人気を博したようで、本書はその初版本にあたるもの。