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中之条町六合のチャツボミゴケ

なかのじょうまちくにのちゃつぼみごけ

概要

中之条町六合のチャツボミゴケ

なかのじょうまちくにのちゃつぼみごけ

植物 / 関東 / 群馬県

群馬県

チャツボミゴケの群生地は、国内最大級の沈殿鉱床である旧群馬鉄山の最上部、かつて「穴地獄」と呼ばれた場所に位置している。チャツボミゴケはpH2.0程度からpH4.6程度までの強酸性火山性水域に生育する、ウロコゴケ目ツボミゴケ科の苔類で、学名はJungermannia vulcanicola(ユンゲルマンニア・ブルカニコーラ)である。世界中の蘚苔類約18,000種の中で最も耐酸性が強い、特異な種であけ昭和40年まで採掘された露天掘りの鉱山で、閉山後は所有企業の職員保養施設として利用されていたが、平成24年4月に中之条町に無償譲渡され、町営公園となった。鉱山開発前の穴地獄は、現地形よりも30~40m程度高い位置から落ち込む凹地で、多量の溶解鉄分を含有する湧泉水による池があった。穴地獄から流下した酸性水が下流の谷間に第四紀になってから長期間にわたって堆積した結果、褐鉄鉱の沈澱鉱床が生成されたと考えられている。付近の地層には蘚苔類などの化石も含まれており、鉱床生成当時からチャツボミゴケが生育していたことが考えられている。穴地獄周辺は採掘による地形改変で緩やかな傾斜地となっているが、現在でも、pH2.5程度の強酸性鉱泉(水温20℃程度)が複数箇所から湧出しており、穴地獄から沢沿いの約440mの範囲にチャツボミゴケの群生が見られる。

群馬県吾妻郡中之条町大字入山13-3

群馬県指定
指定年月日:20130326

中之条町

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