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長崎くんち奉納音曲(シャギリ)

ながさきくんちほうのうおんぎょく(しゃぎり)

概要

長崎くんち奉納音曲(シャギリ)

ながさきくんちほうのうおんぎょく(しゃぎり)

無形民俗文化財 / 九州 / 長崎県

長崎県

長崎県長崎市(東長崎地区)

長崎県指定
指定年月日:20140325

無形民俗文化財

シャギリは、「長崎くんち」で演奏される囃子(はやし)である。起源について明確にはなっていないが、少なくとも18世紀の中頃には、長崎くんちの奉納音曲として定着していたものと思われる。
シャギリの編成は、踊り町1ヶ町につき7名(笛5名・太鼓叩き2名、踊り町が移動する際は笛3名、太鼓叩き2名、太鼓担ぎ2名)である。
演目は、踊町の行列が移動する際に演奏される「道中(どうちゅう)」、奉納踊などの演目の間や傘鉾が奉納される際などに演奏される「諏訪入(すわい)」、モッテコーイの掛け声の時に演奏される「片シャギリ」の3つがある。特に「道中」の際に演奏される「八橋(やつはし)」は、長崎シャギリ保存会だけに伝承され、演奏されるものである。
シャギリは、現在、東長崎地区の各町に伝承されている。田中町の一部中尾地区に伝承されているシャギリに関しては、同地区の人たちで組織される「中尾(なかお)獅子(しし)浮(ふ)立(りゅう)と唐子(からこ)踊(おどり)保存会(ほぞんかい)」が保持団体である「長崎くんち奉納音曲(シャギリ・竹(たけ)ン(ん)芸囃子(げいはやし)・角力(すもう)踊(おどり)道中囃子(どうちゅうはやし))」として、県の無形民俗文化財に指定されている(指定年月日:昭和40年5月31日)。

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