大槙3号遺跡出土品
(附、11号竪穴住居跡出土土器及び鉄器片)
おおまきさんごういせきしゅつどひん
(つけたり、じゅういちごうたてあなじゅうきょあとしゅつどどきおよびてっきへん)
作品概要
青銅製品は、扁平片刃石斧を模倣した形で、平面形は逆台形をなし、刃部側の幅が若干広がり、側面はわずかに胴張傾向が伺える。刃部も軽く円弧を描き、前主面の鎬は明瞭でなく、内側に弧を描くとともに、縦断面でも刃部は丸みを帯びる。また、横断面は、最厚部の研ぎ落としと側面の面取りによって、青銅器本来の扁平な菱形から扁平な八角形となっている。なお、この青銅器の原型は中細形銅戈で、その峰部分を転用し、再加工したものと考えられる。