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実籾3丁目遺跡出土土器

みもみ3ちょうめいせきしゅつどどき

概要

実籾3丁目遺跡出土土器

みもみ3ちょうめいせきしゅつどどき

土器・土製品類 / 縄文 / 関東 / 千葉県

不明

千葉県

縄文時代早期~前期

 実籾3丁目遺跡は浜田川及び古花見川が開析した支谷によって挟まれた舌状台地の端部に位置している。平成22年3月から同年4月まで発掘調査が実施された実籾3丁目遺跡(11)(実籾3丁目遺跡における11番目の調査地点であり、習志野市実籾本郷に所在)では、縄文時代前期の竪穴住居跡5軒及び土坑1基、縄文時代早期の炉穴1基、時期不明の土坑1基が発見された。このうち縄文時代前期の竪穴住居跡4軒からは住居内貝層が確認されている。
 調査によって整理箱11箱分の遺物が出土した。実測報告された遺物は、土器233点、石器22点である。このうち4点の土器が完形に近い資料である。
 1~3は竪穴住居跡から出土した縄文時代前期前半期の土器である。胎土に多量の繊維混入痕が観察される。1はいわゆるキャリパー状の器形で、大型の深鉢である。頂部が双頭となる4単位の波状口縁で、波底部に臼歯状突起がある。2は片口の付いた円筒形の深鉢であり、半円状突起及び臼歯状突起がある。1・2には口縁部文様帯があり、梯子状沈線文によって蕨手状・鋸歯状の図形が描かれ、瘤状貼付文が貼付されている。胴部は環付末端縄文により羽状縄文が施文されている。底部は上げ底であり、底面にも環付末端縄文が施文される。3はバケツ状の器形の鉢で、口縁は平縁である。器外面には、口縁直下の幅の狭い無文部を除き、全面に縄文が施文されている。上半部は環付末端縄文、下半部は複雑な結節縄文が用いられている。
 4は炉穴から出土した縄文時代早期後半期の土器である。胎土に多量の繊維混入痕が観察される。砲弾状の器形の大型の尖底深鉢である。4単位の波状口縁である。器内外のほぼ全面に絡条体(軸に撚紐を巻きつけたもの)による条痕文が施文される。口縁に沿って、絡条体圧痕文による刻みがつけられ、その下方には微隆起線文を縦横に施文している。

1 口径41.7cm 高さ47.4cm 底径8.5cm
2 口径16.0cm 高さ25.8cm 底径8.2cm
3 口径18.7cm 高さ17.8cm 底径9.3cm
4 口径27.0cm 高さ48.2cm

4点

習志野市鷺沼二丁目1番10号

習志野市指定
指定年月日:20140402

習志野市

有形文化財(美術工芸品)

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キーワード

土器 / 縄文 / /

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