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絹本著色 仏涅槃図

けんぽんちゃくしょく ぶつねはんず

作品概要

絹本著色 仏涅槃図

けんぽんちゃくしょく ぶつねはんず

絵画 / 室町 / 近畿

室町時代

絹本著色・掛幅装、四副一鋪

縦145.9cm、横162.6cm

1幅

三重県指定
指定年月日:20160203

有形文化財(美術工芸品)

本図は、桑名市の十念寺が所蔵する涅槃図である。本図は釈迦が横たわる台(宝棺)のうち、北側の面が見える「第2形式」のものである。絵画表現は、釈迦や弟子・その他の人びとが鎌倉時代以降の伝統的な手法で描かれている一方、菩薩・四天王・八部衆などには鎌倉時代以降の、より直接的な中国伝来の表現が見られるなど、様々な要素の複合が見られるが、とくに図様は甚目寺(じもくじ)(愛知県)蔵「絹本著色仏涅槃図」(重要文化財、鎌倉時代)を代表とする甚目寺本系統との共通性が高い。
本図は県内では室町時代に制作されたと考えられる数少ない事例のひとつであり、当県で用いられた涅槃図の系譜を考えるうえで重要な資料であると言える。また、室町時代や江戸時代にも修理を経ており、本図は地域のなかで大切に扱われてきたことを示す歴史資料としての価値も有している。

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キーワード

涅槃 / 釈迦 / / 絹本

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