馬場代2号墳出土品
ばばだい2ごうふんしゅつどひん
概要
馬場代2号墳出土品
ばばだい2ごうふんしゅつどひん
福岡県
古墳
横矧板鋲留短甲
右脇を蝶番金具で連結した、右前胴開閉式の横矧板鋲留短甲である。左前胴は後胴と一体造りで、右前胴は別造りである。前胴、後胴ともに横長の鉄板を7段重ね鋲留め…
横矧板鋲留短甲 前胴高35.8cm、後胴高44.9cm、最大幅46.0cm
大刀 全長97.2cm、刀身長80.7cm、茎長16.5cm、厚み0.7cm前後
鉄鏃 全長14cm前後
四二点(短甲 一領、 大刀 一振、 鉄鏃 四〇点)
福岡県行橋市中央1丁目9番3号
行橋市指定
指定年月日:20180704
行橋市
有形文化財(美術工芸品)
馬場代2号墳は行橋市の東部に位置する覗山の北西山麓に所在する。平成8年(1996)3月末に墓地造成に伴い不時発見され、発掘調査を行った。南西約40mに馬場代1号墳がある。
周辺の墓地造成によって開削されていたが、本墳は円墳と考えられ、周溝を含めた規模は直径約14mである。主体部はの小型の竪穴式石室で、横矧板鋲留短甲1領、大刀1振、鉄鏃40点が出土した。盗掘などは受けておらず、ほぼ古墳築造時の状況を保った良好な一括資料である。後述する出土品の年代から、5世紀末(古墳時代中期末葉)の築造である。