切子ガラス漬物入れ 一対
きりこがらすつけものいれ いっつい
概要
切子ガラス漬物入れ 一対
きりこがらすつけものいれ いっつい
明治36年/1903年
ソーダ石灰ガラス
A:総高15.4 口径7.6/B:総高15.5 口径7.6
2
びいどろ史料庫コレクション
来歴:2009びいどろ史料庫→2011神戸市立博物館
参考文献:
・神戸市立博物館『開館30年プレ企画 受贈記念速報展 和ガラスの神髄―びいどろ史料庫名品選図録』(2011)
蓋、身ともに面取りが施された蓋付きの容器。カットは車状工具によるもので、それぞれのカット面にばらつきがみられる。蓋と身は摺り合わせによって調整されている。本器は、収納箱の側面に「洋食器漬物入」とあることから、その用途がうかがい知れる。また、収納箱の底面には、第五回勧業博覧会で購入した旨が記される点でも興味深い。
なお、明治9年(1876)、大阪・南本町に創業した駒井硝子商店のカタログ『CATAROG OF GLASSWARE FOR EXPORT』CATALOG NO.8には、ガラス器、及び金属器ともに類似する図版が掲載されている。第五回内国博の開催地(大阪天王寺)、大阪で製造された海外向けのガラス器と想定される。
【びいどろ・ぎやまん・ガラス】