短刀 銘 吉光 名物 後藤藤四郎
たんとう めい よしみつ
概要
吉光は鎌倉時代中期の粟田口派の刀工で「藤四郎」の通称で世に知られている。江戸時代には正宗、郷義弘とともに三作と呼ばれ、ことに珍重された。短刀を好んだとみえ、比較的多く伝えられている。それらの中でもこれは大振りで、華やかな作行きである。『享保名物帳』によると、後藤庄三郎三次が所持していたことから「後藤藤四郎」の名があるという。寛永十六年(一六三九)九月、三代将軍家光より二代光友が五月雨郷の刀とともに拝領した。
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