六甲八幡神社本殿
ろっこうやはたじんじゃほんでん
概要
六甲八幡神社は六甲山麓南側斜面の扇状地上に位置する。境内は阪急電鉄六甲駅の南側に隣接し、市街地の中に緑豊かな社叢を形成している。
当社の起源について記した確実な史料はない。『兵庫県神社誌』によると、平清盛による福原遷都にともない石清水八幡宮をこの地に勧請したのを創立としている。八幡林という地名が『太平記』にみえるから、14世紀頃には存在したといえる。
境内には、本殿、幣殿、拝殿のほか、厄神宮本殿、同拝殿、神輿蔵、金比羅宮、社務所等がある。このうち、厄神宮本殿は寛永7年(1630)に建てられた六甲八幡神社の旧本殿で、三間社流造の社殿である。昭和50年に兵庫県指定重要有形文化財に指定されている。阪神・淡路大震災で倒壊したため、平成7~8年度に災害復旧の修理工事が実施された。