竹筬製作
たけおさせいさく
概要
竹筬製作は、竹を原材料に用い、機織(はたおり)に欠くことのできない道具である筬を製作する技術である。竹筬とは、主要な部品である竹製の筬羽を均等に組み上げて板状にしたもので、櫛状の筬羽の間に経糸を通した筬は機の部品として用いられ、織り幅を整え、緯糸を打ち込む役割を果たす。
竹筬製作の技術は、真竹を縦に割って削り、長さや幅を揃えて極めて薄く小さな短冊状の筬羽を作り、それを数百枚重ねて一枚ずつ編み糸で芯竹に組み、竹筬を完成させるものである。
竹筬は、竹の柔軟性を始めとする特質が繊細な織糸の製織に適していることから、伝統的な染織に欠かせない道具として用いられ続けてきた。
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