臨石鼓文軸
りんせっこぶんじく
概要
呉昌碩(ごしょうせき)は清末民初期に活躍した上海芸苑の領袖です。生涯にわたって取り組んだ「石鼓文」の臨書は、恣意的なまでの解釈が加えられ、呉の独特の書法を築き上げる実験の場でもあったと言えます。旁を偏よりも高く配置させ、右下がりの横画を用いて平衡を保つなど、原本の文字に動きをもたせつつバランスを崩さない工夫が窺えます。原本の造形への大胆な改変こそが、呉の臨書に対する考えを示しているものと思われます。(160202_t082)
りんせっこぶんじく
呉昌碩(ごしょうせき)は清末民初期に活躍した上海芸苑の領袖です。生涯にわたって取り組んだ「石鼓文」の臨書は、恣意的なまでの解釈が加えられ、呉の独特の書法を築き上げる実験の場でもあったと言えます。旁を偏よりも高く配置させ、右下がりの横画を用いて平衡を保つなど、原本の文字に動きをもたせつつバランスを崩さない工夫が窺えます。原本の造形への大胆な改変こそが、呉の臨書に対する考えを示しているものと思われます。(160202_t082)
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