秦淮水榭図巻
しんわいすいしゃずかん
概要
馬守真【ばしゅしん】は小字を玄兒、号を月嬌、湘蘭といい、南京(江蘇省)の人。南京にあった江南を代表するされた花街・秦淮河【しんわいが】を代表する名妓として知られます。当時の妓女は歌舞だけではなく、文人たちと書画や詩文のやり取りをする能力が重要で、馬守真の描く墨蘭は一世を風靡しました。巻頭にあるのが馬守真の肖像、そして馬守真によるどことなくメランコリーな秦淮河の風景が続きます。最後にあるのは王穉登【おうちとう】の跋で、馬守真の恋人としても有名な文人です。