香炉形土器 こうろがたどき

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考古資料 / 縄文 / 秋田県 

出土地:秋田県美郷町六郷石名館出土
縄文時代(晩期)・前1000~前400年
土製
高8.5 幅14.0
1個

縄文土器(じょうもんどき)は、約1万3000年前、日本列島に人びとが定住するようになって、最初に現れた土器です。縄目の文様をもつものが多いことから、縄文土器と呼ばれています。鉢の形の器が基本です。それまでは樹の皮や動物の皮で作った器を使っていたのが、水が漏らず、火にかけることができる土器を使うようになって、人びとの食生活は大きく変わりました。生では食べられなかったもの、硬くて食べられなかったものが、食べられるようになったのです。
実は、縄文時代は約1万年もの間続いた時代で、その間に器の形や文様が様々に変化しました。最初は、とがった底や丸い底であまり文様はありませんでした。そのうち底がだんだん平らになり、様々な文様がつけられるようになり、縄文時代の中ごろにはサイズが大形化して、ごてごてとたくさんの装飾が付けられるようになりました。その後、またサイズが小さくなって、装飾が控えめになり、器の種類も増えました。他の縄文土器と比べながら、こうした時期ごとの土器の移り変わりもご覧ください。
さて、今回とりあげたこの土器は、縄文時代の終わり頃に現れた特殊な形の土器です。上部には美しい透(すか)し文様があります。お香をたく香炉(こうろ)に似ていることから、香炉形土器と呼ばれますが、器の中で何かを燃やしたようなあとはなく、実際は何に使われたのかわかっていません。
よく見ると、所々に赤い彩色が残っています。もとは全体が真っ赤に塗られていたのでしょうか。また、同じような形のほかの土器から類推すると、上部に2本の突起がついていたものと思われます。何かを入れるための容器というよりは、マツリのときに使われた特別な道具だったと考えるのが自然でしょう。

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