仏涅槃図 ぶつねはんず

絵画 / 室町 

室町時代・15世紀
絹本着色
113.8x57.2
1幅

 この作品は、仏教の開祖(かいそ)、釈迦(しゃか)が、沙羅双樹(さらそうじゅ)という木の下で亡くなったときの情景を描いたものです。釈迦は、死んだのちに、一切の悩みや束縛から解かれて、平和で安らかな悟(さと)りの境地、涅槃(ねはん)に至ったとされます。
 画面の中央、光り輝く体を横たえているのが釈迦です。頭を北にして、西を向き、右手を枕にして寝ています。
 釈迦の周りには、菩薩(ぼさつ)や弟子たちが集まっています。さらに、小鳥、蛇、犬、馬、ゾウにいたるまで、ありとあらゆる生き物たちがやってきて、釈迦の死を嘆き悲しんでいるようです。
 よく見ると、沙羅双樹の右側の4本は白く枯れており、左側の4本は緑の葉をつけています。これは、釈迦がこの世の命を終えたことを悲しんで白く枯れたということ。しかし、肉体は滅んでもその教えは枯れることなく受け継がれていくことを示しているといわれます。
 画面の右上を見てください。雲に乗った女性がいますね。これは、釈迦の生母、摩耶夫人(まやぶにん)です。釈迦の弟子から、釈迦が涅槃に入ることを聞き、急いでとう利天(とうりてん)から降りてきたのですが、とうとう間に合いませんでした。
 仏教では、釈迦の亡くなった2月15日にこうした涅槃図を掲げて、その徳をしのび、たたえる法要を行います。

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