禾目天目
のぎめてんもく
概要
【本館用(禾目天目)】漆黒の釉の上にあらわれた銀色の細い線条がウサギの毛のように見えることから中国では兎毫盞【とごうさん】といい、わが国ではこれを穀物の穂の細い毛に見立てて禾目天目とよんでいる。喫茶用の茶碗を大量に焼造した福建省の建窯の代表的な製品である。(170613_h04)
【東洋館用(黒釉兎毫斑)】黒釉碗は宋から金時代にかけて、茶飲の流行とともに中国の南北各地に生産が広がりました。釉中に細い線が幾筋もあらわれていることから、中国では兎の毛にたとえて「兎毫盞」と呼びます。この碗は福建省の建窯で作られたもので、日本にも数多く将来されました。