制作地:日本
奈良
紙本墨書
縦 26.4 cm 横 962 cm
1巻
銘文:「東大寺印」の朱印あり 「天平十二年五月一日光明皇后御願経」の奥書あり
重美
光明皇后(七〇一―六〇)が発願し、亡父藤原不比等・亡母橘夫人の追福等のため、更には自己の仏教信仰の信念を誓って、書写せしめた一切経の遺巻。
実際には天平八年(七三八)より十年間余りにわたって書写が行われたが、一般に天平十二年(七四〇)五月一日という願文の日付より『五月一日経』と称する。書写の経緯やその筆致より奈良朝写経の精華とすべき写経である。