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鼈甲櫛・笄・前小僧・位置止

べっこうくし・こうがい・まえこぞう・いちどめ

概要

鼈甲櫛・笄・前小僧・位置止

べっこうくし・こうがい・まえこぞう・いちどめ

その他 / 江戸

江戸後期~明治初期/19世紀

鼈甲

櫛3.6×8.1・笄長23.8・前小僧長13.2・位置止長7.0 (cm)

千代田区隼町4-1 国立劇場

独立行政法人日本芸術文化振興会

鼈甲製、深川利休形のやや小ぶりな挿櫛と笄、角耳の前小僧・位置止の揃いである。鼈甲櫛は舶載の高級品で大ぶりなものが好まれたが、『玳瑁亀圖説』によると文政8年(1825)頃から小型化が始まった。深川利休形もそのころ流行した形状のひとつで、京・大坂にも伝播した。京・大坂のものは親歯の幅が広い。角耳は『玳瑁亀圖説』では京耳ともされ、京・大坂から伝播し、江戸では弘化頃以降に流行した。いずれも黒い斑があり、江戸ではこれを「ばらふ」と呼び、京・大坂では「もく」あるいは「ふ」と呼んだことが『守貞謾稿』に記される。 花柳章太郎(1894~1965)の旧蔵品で平成15年(2012)に遺族の青山久仁子氏より国立劇場へ寄贈された。

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キーワード

利休 / / / 鼈甲

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