俳句短冊「菊の香に」
はいくたんざくきくのかに
概要
高岡市出身の俳人塚原真月女の俳句短冊である。短冊は銀を使用した箔であろうか。経年の変色があり周りに擦れが生じ経年変化が伺える。
「菊の香につゝまれ給ふ仏かな 真月女」。
『笈日記』の芭蕉の句「菊の香や奈良には古き仏たち」を念頭において作成した作品か。今後の調査を要する。
・塚原真月女(つかはらしんげつじょ)
生没年:明治38(1905)~平成2(1990)年
本名弥生。市内の宗泉寺に嫁ぎ昭和6年山口花笠に就いて俳句をはじめる。著書に随筆『あさがほ』、句集『蕗の薹』等がある。
【主要参考文献】
・『富山県文学事典』、富山県文学事典編集委員会/編、1992.9
・高岡市立博物館、企画展「郷土の俳句・俳画」、2002
・富山県立図書館HP、富山県ふるさと人物データベース、2024.12.06アクセス
・学研全訳古語辞典HP、2024.12.07アクセス