新精確日本・蝦夷図
しんせいかくにほん・えぞず
概要
アムステルダムの地図作者ヤンソンがつくった日本・蝦夷図の代表的な作品。ヤンソン編著『新地図帳』(1658年、アムステルダム)に収載された。
フリースの蝦夷探検の成果を忠実に生かしたために、樺太を北海道の一部だと勘違いし、ウルップ島も地図の右端にかかる巨大な陸地(「カンパニースランド」)となってしまった。また、旧地図帳よりも縮尺を大きくしたため、地名の誤謬や書込み箇所のずれなどが目立つ。朝鮮も半島でなく島として描いており、17世紀半ばのヨーロッパのアジア地理認識の限界を示す資料でもある。