細石刃 さいせきじん

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考古資料 / 旧石器 / 北海道 

出土地:北海道置戸町 置戸安住遺跡出土
旧石器時代(後期)・前18000年
石製(黒曜石)
長1.2-3.1
5個

 これは細石刃(さいせきじん)という、旧石器時代後期を代表する石器です。さて、どうやって使われていたのでしょう。実はこの小さな石器は、槍を作るための部品でした。まず動物の骨や角で槍の先端部を作ります。その側面に溝を彫り、いくつかの細石刃をはめ込んで槍として使っていたようです。槍が刃こぼれした際には、別の刃につけかえます。いわば、カミソリの替え刃のようにパーツ交換ができました。
 この細石刃の素材には天然のガラスとも呼ばれる黒曜石が用いられました。その割れ口は手が切れるくらいに鋭利で、槍の部品にはうってつけでした。しかし、これだけ形の整った、まっすぐな長いかけらをつくるのは大変な技術が必要でした。多いときには一つの石のかたまりから100枚を超える細石刃が作られました。
 それまで主流であったタイプの槍は、ナイフ形石器とよばれる一つの石器を槍の先端に取り付けたものであったので、刃がかけるとまるごと作り直しをしていました。
 それまで使っていた槍に比べて、細石刃の槍は刃の交換が容易にできるため使いやすく、長持ちする道具だったわけです。当時の人々にとって、いかに効率的に狩りをするかは死活問題であり、道具の改良はそのまま生活の安定につながりました。こんなに小さな石のかけらですが、人々の工夫と技術の結晶なのです。

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