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叡山図

えいざんず

概要

叡山図

えいざんず

日本画 / 江戸 / 滋賀県

曾我蕭白  (1730年~1781年)

そがしょうはく

江戸/18世紀

紙本墨画

縦 55.3 × 86.0 cm

1幅

滋賀県大津市打出浜地先

滋賀県指定有形文化財

 本図は、琵琶湖をへだてて対岸から比叡山を眺めた構図で、湧き出た雲のようにもくもくとした山容で比叡山を描く。画面の下部、琵琶湖に突き出たところに、唐崎の松と鳥居が描かれる。山麓には水田や民家があらわされ、山間には延暦寺の堂舎が見え隠れするなど、地理的特徴がよくあらわされている。
 蕭白が実景を描いたものとして富士山図など数点があるが、その山容はいずれも形式化したもので、実際に見て描いたかどうかは不明である。そうした意味からすれば、本図は唯一の実景図といえる。
 なお上部には、坂本・西教寺二十三世真如上人(1711~87)による賛文が書かれる。

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キーワード

蕭白 / 比叡山 / 琵琶湖 / 曾我

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