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緑釉耳杯

りょくゆうじはい

概要

緑釉耳杯

りょくゆうじはい

考古資料 / 中国

制作地:中国, 出土地:中国出土

中国・前漢~後漢時代 前1~後2世紀

緑釉陶器

1:長14.0 幅10.5 高3.8 2:長14.0 幅10.5 高3.8

2口

平面が楕円形の漆塗り耳杯を象った緑釉陶器である。長手の両側に把手がつく。把手の輪郭は細長い弧状を呈する。把手がひとの顔の両耳に見えることから、耳杯と呼ばれる。
中国では多彩な器物のミニチュア模型「明器」がやきもので象られ、死者のあの世での幸福を祈って墓に副葬された。明器のなかでも漆器の耳杯をかたどった緑釉陶は、前漢後期から後漢時代を通じて盛んに作られた。本作はその代表的な作例である。
漢時代の酒宴において、酒は温酒樽や酒樽といった比較的大きな容器に入れられており、都度、耳杯に注いでから主客に供した。酒のほかにも羹を盛ることもあった。当時の宴席における飲食に欠かせない、もっとも必要とされた容器のひとつであった。

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キーワード

明器 / / / 象る

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