鄭孝胥（ていこうしょ：1860～1938）は、福建省＜☆門＋虫☆＞縣の人。清朝において大阪総領事、総理衙門章京、京漢鉄路南段総辨、広東按察使、湖南布政使などの職を歴任し、のち満州建国にあたっては国務総理を務めた。書家・詩人としても有名で、かの時代を代表する文人の一人。石れい先生に献呈するために書かれたこの詩幅には、力強くかつ優美な彼の書風がよくあらわれている。