釣島灯台 灯台
つるしまとうだい とうだい
概要
忽那諸島の釣島に建つ石造の洋式灯台。明治6年の建設で高さは9.9m。兵庫の開港にあわせて瀬戸内海に建設された灯台の一つ。「日本の灯台の父」と呼ばれる英国人リチャード・ヘンリー・ブラントンが明治元年の来日直後に、立地選定から建設まで主導した我が国最初期の洋式灯台の一つである。航行の難所である伊予灘と安芸灘を行き交う船舶の安全を、明治初期から守り続けてきた洋式灯台として、近代海上交通史上、価値が高い。旧官舎、旧倉庫といった関連施設が、敷地を構成する石垣と共に良好な状態で残る点でも貴重である。