出雲日御碕灯台
いずもひのみさきとうだい
概要
島根半島の西端、日御碕に位置する。明治後期になって灯台建設が進捗した日本海沿岸に、明治36年に建設された洋式灯台で、高さ44mと、当時最も高い塔高を誇った。ブラントンが考案した二重円筒(にじゅうえんとう)構造を外側は石造、内側はレンガ造に応用するなど、洋式灯台技術の定着をしめす。設計は石橋絢彦(いしばしあやひこ)(逓信省(ていしんしょう)航路標識管理所)で、日本人技師が手掛けた石造灯台の到達点として評価される。美保関灯台とあわせ、山陰地方の航路の安全・発展に寄与した。