旧佐々虎呉服店店蔵
きゅうささとらごふくてんみせぐら
概要
旧佐々虎呉服店店蔵は、石田和三郎氏の建築とされ、専売品であった塩の保管のために湿気対策として土蔵を活用したものと推測される。同店蔵は大正初期に主屋、座敷蔵とともに、隣家で呉服商を営んでいた二代目佐々木虎吉氏に売却され、塩の販売は廃業した。戦後や昭和50年代前半に部分的な改変が行われたが、躯体部の改変は少ない。塩販売の廃業時期、小屋組みを束立て小梁受としていることなどから総合的に判断すると、店蔵と鞘の建築年代は明治30~40年代ではないかと推測する。