雛飾り
ひなかざり
概要
平安時代十世紀の頃、貴族の間では「ひいな人形」を用いて雛遊びをしたり、また穢・悪霊を仮託される人形を作り、その人形を作り、その人形に供物を捧げ、これを川や海に流すという習慣があった。それらの風習が何時頃からか明らかでないが、三月三日に行われる雛祭りとなったと言われている。雛祭りは内裏雛を中心に、さまざまな雛人形や雛道具を飾り、女子の成長と幸せを願って行う催事である。三月三日の節供ばかりでなく、婚礼の際、あるいは婚礼後の初節供などにも催される。この雛人形は十四代慶勝夫人であった貞徳院矩姫(尾張十四代慶勝夫人)が所持した一組である。
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