序説 じょせつ

絵画  油彩画 / 昭和以降 / 日本 

松本 竣介 (1948)
まつもとしゅんすけ
1939(昭和14)年
板,油彩
112.1×161.9
1枚

100号という迫力のある画面に、夜空か海の底のような深い青の世界が広がっている作品。前景には絵筆を握る竣介と妻禎子の姿、二人の間には生まれたばかりの息子を象徴する白い花。竣介の手元にはサインと作品名である「序説」の文字がしっかりと書き込まれ、画家として父親としての新たな出発の意気込みを伝える。中央に走る暗い列車は、煙を上げ、そんな彼の希望をのせてどこまでも走っていく。この不思議な深い青の世界は、白の下地を板に施した後、透明性の高い絵の具を薄く何回も重ねるグラッシという古典的な絵画技法によって創り出された。竣介は独自の詩的な感性のもと、美しい色彩と深いマチエールを追い求め、見事成功したのである。「たとえば空襲でやられて断片だけが残ったとしても、その断片から美しい全体を想像してもらいたいのだ」と彼は後に語っている。

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