堅田の一休

日本画 

平福百穂 (1877-1933)
ヒラフク、ヒャクスイ
昭和4年/1929
彩色・紙本・軸・1幅
86.0×83.0
右下に落款、印章
10回帝展 東京府美術館 1929

13
平福百穂(1877−1933)
HIRAFUKU,Hyakusui
堅田の一休
Priest Ikkyu at Katada
1929(昭和4)年
紙本彩色・軸装 96.0×83.0㎝
第l0回帝展

若き日、堅田の祥瑞(しょうずい)庵に華叟宗曇(かそうそうどん)を訪ねて入門を請うた一休は拒まれて葦(あし)の水辺の小舟に座禅を組み、一夜を明かした。やがて許され弟子の列に加えられて後、ある夜鳥が鳴くのを聞いて大悟する。この作品はこれら二つの挿話を一つにまとめて表現したものだろう。境を分かたぬ湖面と曇り空のなかに、小さな一休の姿はまるで溶け込んでしまいそうである。悟りを開く瞬間、陶然として周囲の自然と一体となるこの画面の一休には、雑誌『アララギ』の歌人たち、伊藤左千夫らとの交流から、深い自然観照を学んだ百穂その人の姿も重なって見えてくる。

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