琴棋書画図

絵画  日本画 / 江戸 / 日本 

青木夙夜 (?-1802)
あおきしゅくや
1795(寛政7)年
紙本墨画淡彩
114.8×51.7
軸装

 「琴棋書画」はキンキショガと読む。中国文学者青木正児は、同じ「琴棋書画」を題とするエッセーの中で、幼少のころ父に買ってもらった「絵本」の中に「四芸」の図というのがあって、そこで初めてこの言葉を知ったという思い出から話をたぐりだしていっている。
 歴史的にみると、まず琴書の熟語があり、ここでの毒は書籍を意味していた。良い読書に倦んだ文人がその欝を琴を鼓することで発散させることからきている。
 「少クシテ琴書ヲ学ビ」といった陶淵明から、江戸の日本の浦上玉堂まで琴を弄んだ読書人は無数にいたし、近代日本の文学者内田百聞も、たしか琴を善くして、宮城道雄とごく親しかったはずである。
 その書籍の書がいつの問にか書道の書にかわって、書画という対になった後で、もとの琴は囲碁を表す「棋」と熟して、コトとゴ、書と絵の四つを並べて文雅な遊びを総称することになった。
 そして青木夙夜の生きた江戸時代、これは中国を慕った文人たちなら、できれば身につけていたい一種の教養だったといえよう。それをテーマにして夙夜はこの絵をかいているが、まじめそうに見えて、実は謎をかけている。こんなひねりは洒落がもうひとつの芸だった江戸人ならではの得意技である。 (東俊郎)

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